土浦市のクリニック様でベランダ改修工事、外部塗装工事をご依頼していただきました。
ベランダは外階段を撤去し、床面FRP防水を新規施工して一新しました。
塗装工事では屋根の棟板金のメンテナンスも含め、足場を掛けたこのタイミングで各所調査、メンテナンスを実施しました。
外壁や付帯部、全体的に退色が見受けられ、旧塗膜の撥水性や防汚性が低下している状態でした。
化粧スレート屋根に関しては、高圧洗浄後に状態を確認して塗装可否を検討する運びとなりました。
1期工事でベランダ改修工事を行いました。
施工前の状況です。鉄骨階段の経年劣化と、ベランダ床面の傷みが見受けられました。
鉄骨階段には支柱がなく、ベランダの床面に掛けるように固定してあった為、床面がその重さに耐えられなくなってきたことが劣化の要因の一つでした。
床の傷みの原因となっていた鉄骨階段を撤去し、ベランダ床面も新規にFRP防水を施工しました。
物干し掛けを新規取付けし、ベランダ改修工事は完了しました。
2期工事では屋根、外壁の塗装工事を行いました。
こちらのクリニック様の屋根は勾配がきつい為、屋根足場を設営して工事作業を行います。
診療所且つ建物の規模も大きい為、高圧洗浄は2日工程で行いました。
経年により特に屋根のコケや汚れが固着しており、除去するのに時間は掛かりましたが汚れを余すところなく高圧洗浄を完了しました。
心配していた屋根自体の状態も、まだ塗装出来る状態でした。
その他、屋根高圧洗浄後の写真です。
足場を掛けている期間中に屋根の棟板金を中心に状態のチェックをしました。
棟板金の釘の浮きや抜け、緩みが見受けられた箇所は抜けにくいビスで打ち直しを行いました。
ビスは回転させながら留めるものなので上下方向の動きに対抗する力が釘よりも優れています。
棟板金を固定している釘の抜けや浮きが目立つ場合はこのように全体をビスに打ち直しする工法もあります。
棟板金を固定している貫板(下地材)の傷みも併せて確認します。
大屋根は大丈夫でしたが下屋屋根の貫板に腐食が見受けられました。
該当箇所の棟板金を剥がすと、やはり貫板が腐食していました。
貫板の多くは木製なので経年により『木』自体が痩せてしまいます。
また、雨水が回ってくることもあるので木製である貫板の腐食は経年により起こりやすいと言えます。
腐食していた木製の貫板を解体撤去し、新たに取り付ける貫板は腐食しない樹脂製のものを使用しました。
最後に棟板金を被せて貫板(下地材)交換は完了です。
棟板金の釘の確認や貫板の腐食確認の為だけにわざわざ足場を掛ける必要はありませんが、塗装工事など足場を掛けた機会に併せてメンテナンスすることをおすすめします。
窓廻りモールジョイント部分のシールは劣化して隙間が空いていた為、新しくシールを充填します。
窓廻りモールジョイント部のシーリング後、中塗り塗装をします。
雨樋や破風板、玄関ドアなど付帯部へ中塗り塗装を行いました。
外壁に下塗り塗装を行います。
下塗り材にはモルタル外壁の微細なヒビ割れも調整する下地調整機能も持つサーフェーサーを使用しました。
外壁、屋根、各所のビフォーアフターの写真をご覧ください。写真をクリックで拡大写真になります。
敷地を囲む塀も外壁と同色で塗装しました。
屋根は艶を抑えた3分艶、色はブラック色です。
清潔感のある白の外壁と、艶を抑えた黒色の屋根の相性が良くスッキリとしたまとまりのある配色です。
色のトーンも一回り明るくなりました。